2014年04月09日

車から視線

「それは、アンタが信じてないからじゃない? 自分の気持ちを」
 心臓をきゅっと握られたような気がした。
「彼女だけじゃないんじゃない? アンタは友達にもどっか自分の本音を隠して、良いヤツでいようとするから。疲れるんじゃないの?」
 俺は無意識に母さんから車から視線を外して、レジに向かう後ろ姿を追った。
 いくら母さんと話すのが楽だ、と言っても、そんなに詳しく何があったかとか何を言われたとかまで話したこともないのに。なんで俺が彼女のこと、友達との付き合いまで疲れてるなんて言うんだ? 背中にじんわり汗が滲む。
「俺、はさ。別に疲れてねぇよ? 普通に遊んでるし」
 会計の済んだカゴを、エコバッグ広げてる母さんの横に置くと、遠くの音を聞くような顔で俺の次の言葉を待っていたけど、頭の中でいろんなことがない交ぜになって次に繋ぐことができなかった。
posted by ぐう at 20:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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